« エアコンが止まる。 | トップページ | 冬の高速道路でのできごと-続編- »

2005年12月12日 (月)

冬の高速道路でのできごと。

今、私がこうして普段どおりの生活をしているのは、「奇跡」のようなことが先日起きました。出張のため、夜に高速道路を北上中、圧雪のため、走行中に車がスリップして一回転し、ガードレールに激突。後続に大型トラックが3台・・・・。という場面で、かすり傷なしで帰還しました。その時は、それほど大きなことに感じなかったのですが、後から思えば、まったく無事だったことが奇跡だった感じです。こういう事故は、よくありますが、私のように無事だった人と、怪我をしたり亡くなったりする人との境目は、「運」もあるのかなと感じてしまいます。場所は、岩手県平泉町。ちょうど大河ドラマの「義経」が最終回で、義経終焉の地といわれる平泉、私も一歩間違えると、義経と同じ平泉で人生を終わらせてしまったのかと考えると不思議な感じです。

自戒と、交通安全のためにこの経緯を少し記録しようと思います。以下は、時間に添って。

その週は、東京からの客の送迎や、現地イベントなどで水曜日から日曜日までの出張。私の出張は一所ではなく、岩手県の北上市から始まり、水沢へ南下して、花巻へ北上し盛岡、一関、そして一旦仙台へ戻り再び、北上市へという行程。すべて車で移動なのですが、普段であればよくやることだが、あいにく天候は冬型ということで、雪が降りそうという予報。

木曜日の深夜から金曜日に掛けて盛岡市は大雪が降ったが、翌朝は晴れて道路も乾き、金曜日深夜には一関市に移動。土曜日は朝は雪はなかったが、ひと仕事を終えた頃には、雪が激しく降ってきた。この日は一度仙台に戻らないといけないが、一関仙台間は約1時間。南下するに従ってだんだん降り続く雪。夕方一旦社宅に戻った時は、外は大雪の気配。オフィスに戻り、仕事のだんどりを再確認して、再び北上市へ出発。日曜日の朝に、北上市のホテルで、来客と待ち合わせをしているので、夜遅くついても問題はない。ホテルには深夜12時ごろチェックインと連絡してあるし。そういうことは私はよくやることなので、今回もスケジュールは特に気にしなかった。

仙台市内は、例年より少し早い大雪。道路は、交通量も多いので、積もることはない。もう20時を過ぎていたが、普通に行って仙台-北上は東北自動車道で90分。遅くても22時には着けそうだ。「今日は、『宮廷女官チャングムの誓い』があるが、23時からなので、ビデオ予約をしなくても、ホテルで見られる」なんて考えていた。

泉インターから高速に入る。雪は降り続いているが、道路にはない。ただ、夜の雪は、ライトに反射して視界が悪くなる。また、外気が冷え込むと窓ガラスが内側から曇る。エアコンを窓に当てると、寒いのである。途中の鶴巣サービスエリアで一旦トイレ休憩。店は当然閉店している。エリア内は雪が少しあるがまだ積もるくらいではない。でも、外に出るとかなり降っている。ガソリンが少ないが、北上の手前の前沢サービスエリアでまでは持ちそうだ。

鶴巣を出て、古川市付近の直線道路に入る。ここは、回りが田んぼなので、風が強いと地吹雪になるところ。そろそろ、吹雪いてきた。外気温は0度。「ユキのためスベリ止め必要」の警告。私の車はスダッドレスタイヤに履き替えたので大丈夫。そして、最高速度が50キロに制限させていた。でも、みんな80キロから100キロは出している。私はスピード違反で前科があるが、この吹雪では事故でも起こさない限り捕まることはない。自動取締り装置も雪では、視界が悪く働かないだろう。

古川を過ぎ、築館あたりから、道路に雪が目立ってきた。今までの水を弾き飛ばす音から、少し重たい音になる。雪は相変わらず激しく降っている。それでも、地面もセンターラインもはっきり確認できるので、追い越しもできる。少しスピードは抑えようとしたが、結構出していた感じ。築館の先で、除雪作業中の表示。「そろそろ、出動かな?」と思いながらも、それほど雪が道路にないのは、除雪作業をしたのか・・・と思っていた。

金成パーキングを過ぎると、前方の車もいなくなり、ほとんど暗闇。ライトに反射する雪。視界が悪く、目と肩が疲れる。宮城県から岩手県一関市の境界付近は少し標高が高く、道路が圧雪状態に変わった。こうなると、雪の塊が車に接触する音が激しく感じるようになる。走行車線は、車が通るので、雪が少ないが、追い越し車線は雪が積もる。車の通行で一瞬融けるが、外気が氷点下になっているので、すぐに凍る。そしてさらに雪が降るので、見かけはシャーペット状だが、中はアイスバーンと化している。まず、この点を私は忘れていた。ここで気が付けばよかったのかも知れない。

岩手県に入り、一関インター前で、事故の表示が。その前に除雪車が待機していて、これから作業をする様子。雪はどんどんひどくなり、もう道路全体に積もり、センターラインは判別不能。走行車線も追越車線もわからない。感覚に頼るしかない。一関トンネルの手前で、事故車を発見。警察の車と事故車が見えた。事故車は、走行方向と反対を向いていて、スピンをして一回転したのだろう。相手はないようなのだか、止まっていたので、走行不能になっているのかな?。車の前方も相当壊れているし。「スピードの出し過ぎかな?」なんて思い通過。その時は、まもなく自分も同じことになるとはまったく思ってもいなかった。

トンネル内は雪もないので、スピードも出る。ここで、前方の車を追い越さないと・・・・。トンネルを出ると、カーブが続き、視界ももっと悪く、道路の状態はひどい。こういう悪路を走行することに少しスリルを感じながらも楽しんでいた私。

平泉トンネル。ここでまた追越を掛ける。トンネルを出た時、前方にゆっくりめの車がいた。少し直線になったので、追越をしても大丈夫かな・・・と思いアクセルを踏み、追越車線に。「音がおかしい」・・・・。かなり深い雪にはまったようだ。少し速度を落とさないと・・・・。

そして、いつものようにブレーキを踏んだ・・・・。

タイヤが滑った・・・・。

ハンドルが効かない・・・。

また、ブレーキを踏む・・・。

タイヤが滑ったら、ブレーキは絶対に踏んではいけないのだ・・・・。後の祭りだった。車は斜めになり、カードレールヘ。車が衝突する音。ハンドルを握り立て直そうとするが、ブレーキは踏んだまま。

回転した。

「ああ、これで終わりかな?」とは、不思議に思わなかった。何とかして車をとめようと必死だったような気がする。

走行車線に少しはみ出して逆方向に向き、エンスト状態でやっと止まった。その間約数10秒。逆方向に向いているので、大型トラックが3台続けてくるのが見えた。ライトがついていたので、様子がわかったのだろう、3台とも徐行して通過してくれた。私がスピンした時直後にトラックはいなかったこと。そして、車線をそれほどオーバーしていなかったこと。後続車がスピードダウンしていたこと・・・・。これらがすべて私には幸いした。

ブレーキを踏んで、車体がスピンしたが、速度が落ちていたこと、ガードレールに雪が付着していてクッションになっていたことも衝撃の緩和に作用していたと思う。私は、少し肩が痛いと思う程度でかすり傷もなく。その場に居た。

さて、どうしよう。このままここにいて連絡をするか・・・・。

次のサービスエリアまで相当あるし。キーを再び回すとエンジンがかかり、車が動き出した。ライトもついている。とりあえず、ゆっくりと車の方向を戻し、進んでみることにした。

その後については、次回に。

|

« エアコンが止まる。 | トップページ | 冬の高速道路でのできごと-続編- »

「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

 おはようございます、チェスです。
 ともかく、ご無事で何よりでした。AAさんは小職と違い、一家の大黒柱。もしものことがあったら大変でございます。
 それにしても夜の雪道というのは怖いものですねぇ。読んでいて、口の中が乾いてきました。
 昔、大雪の日に群馬県の太田市へどうしても行かなければ行けないことがあって、あの時は午前中でしたが、会社の車はノーマルのタイヤで、結構怖かったです。

投稿: チェス | 2005年12月12日 (月) 09時37分

ご無事で何よりです。
仰せの通り、無傷だったのは 紙一重だったかもしれないですね。(多少クルマは痛みましたかね)

わたしも今月に入ってから、事故を起こしたのですが、お互い気をつけましょう。

投稿: かつしこ | 2005年12月12日 (月) 16時57分

チェス様、かつしこ様、コメントありがとうごさいました。
続編をごらんください。

投稿: AA | 2005年12月13日 (火) 00時41分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/26675/7579182

この記事へのトラックバック一覧です: 冬の高速道路でのできごと。:

« エアコンが止まる。 | トップページ | 冬の高速道路でのできごと-続編- »