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2005年12月13日 (火)

冬の高速道路でのできごと-続編-

仙台は、今日も雪が降っています。ちょうど、あの日と同じように・・・・。

一回転して止まった車。さて、どうしよう。ここは、高速道路のど真ん中。携帯電話もあるので、ここで事故処理センターへ連絡をしてそのまま待つか?でも高速道路は、いるだけで危険なところである。普通は、そのまま居て警察が来るのを待つのだろうが、車のエンジンが再びかかり、ライトもついているので、移動させることにした。幸いあたりには車はいない。次のパーキングの前沢までは約5キロはある。動かなくなったらその時考えよう。でも、この判断は正しかったかどうかはわからない。

車は普通に走行している。もしかしたら、回転しただけで、それほど車は損傷していないのだろうか・・・なんて考えた。いつもなら、前沢まではそう遠くはないが、異常に長く感じた。雪は相変わらず強く降っている。前方に、かなり速度を落とした車がいた。通常なら追越すのだが、今はそんな余裕もない。後ろについて徐行運転。いつ車が止まるかわからないし。脇から数台が追越していくのを見送りながら。

前沢サービスエリアの入口が見えた。やっと安全なところにたどり着いた感じ。でも、ここの入口はカーブが多く、道もかなりの積雪。速度を落として。パーキングスペースに。まず、車から降りて、損傷の具合を見た。右前方がかなり潰れている。ライトはついているが、右前方のウインカーは着かない。翌日、来客の送迎をしないといけないのだが、車は使えないかな?そして、ガードレールに損害を与えると、減点される。私は以前にスピード違反で累積5点なので、今回の加算で免停。冬場の繁忙期を控え、免停は痛い・・・と思いながら、リース車両なので、緊急センターに電話。「あの~、事故なんですが・・・・」「相手がありますか?」とまず聞かれる。自損と答えると、「お怪我は?」。特に怪我はないようだが、ハンドルを強く握っていて、スビンをしたせいか左肩が痛い感じ。でも、これはその日の水泳の練習でバタフライをやったせいかもしれない。

基本的に夜間なので、車のレッカーが必要かどうかがこの場での問題。北上市に宿泊予定で、車も動くので、とりあえず北上市まで行き、途中で車が故障したらまた連絡することにした。相手もなく、怪我もないと保険会社の出番もないのである。「警察には連絡した方がいいでしょうか?」「あとあとのこともありますので、連絡してください」ということなので、110番に電話した。実は、110番に電話するのは生まれてはじめてなのである。「110番コールセンターです」と男性の声。「あの・・・事故なんですけど」というと「今どこですか?」と無愛想な応え。もう少し愛想のいい返事でもいいじゃないの?と思いながら、警察を敵に回しても得はないので、低姿勢に。「これから行きますので、ハザードランブをつけていてください」との指示。しばらく待つことに。

しかし、事故センターや警察に電話をする前にしたことがある。だんだん、あの瞬間から冷静になってくると、無常に誰かと話したくなる。特に家族の声を聞きたくなった。でも、電話をしてもこのことを話すと余計な心配をかけるだけなので、話さないで済むならと考えたが、どうしてもその衝動は抑えられず電話をした。妻が出て「どうしたの?」「あのさ~、今高速なんだけど、やっちゃったんだ~」「えっ・・・・」と驚きの声。当然だろう。結局経緯全部を話してしまったので、私は心が晴れたが、妻には余計心配をかけてしまった感じだった。でも、ここで妻の声を聞かなかったら、冷静に次の電話はできなかったと思う。

雪がさらに降り続くなか、携帯が鳴った。岩手県の番号。誰?。出てみたら、「岩手県警、高速警察隊です」・・・。そうか、携帯だから、番号がわかるんだ。さすが警察。でもそうじゃないと、本当に緊急の時対応できないから当たり前か。

「北上まで来るのなら、北上江釣子インターの分駐隊まで来てください」ということだった。ここから、北上江釣子までは約20キロ。再び出発。雪はさらに激しくなり、視界はもっとひどくなったが、行くしかない。長かった。いつも利用するところなので、分駐隊の場所は知っていた。分駐隊と道路会社の事務所は同じ建物で、警察官の詰所は奥。中に入り、事情説明をして、免許証と車検証・自賠責保険の証書の提出。そして事情聴取。こういう天候での事故は多いようで、自損事故で自力で動ける人は、軽く扱われているようだ。私にとっては大きな事故でも、もっと多くの死傷者が出るような事故でもなく、自分の車が壊れただけなら、警察としてもあとは自分で車を直しなさいという程度なのであろう。ただ気がかりなのは、器物破損。「ガードレールなどを点検しましたが、破損もないようなので、特に事故責任はありません」とのこと。どうしてスリップしたかを聞かれたが、ブレーキを踏んだことをいったら「事情はわかりました」とそれだけ。起こるべきして起きたことなのであろう。

また、仙台に帰るなら、車が損傷しているので、何が起こるかわからないから、高速で帰らない方がいいとのこと。右前方ウインカーがつかないので走っていいかきいたところ「いいですよ」との返事。ますます激しくなる雪の北上の街をホテルまで再び走った。

ホテルにチェックインが23時30分。予定より1時間遅れ。部屋に入り、やっと開放された安堵感。長い夜だった。再び妻に電話して、すぐに寝てしまった。

翌朝も大雪だった。雪で破損した車の前方が隠れてしまったのが幸いして、そのままホテルフロントで待ち合わせをした来客をイベント会場まで送った。昨夜のことはまったく触れずに、世間話をしながら。

その後、天候も回復して、道路にも雪がなくなり、仙台まで高速で帰ってきた。途中の給油で、係りの人に破損箇所をみられたのが恥ずかしかったけど。

昨日、後処理をした。この車は、会社がリース会社と契約してるもの。対人や怪我がなければ、保険は効かず、会社の修繕費から修理代を払うことになった。見積は18万円。車の修理は高いのである。「あ~、この分働かないと・・・」上司からは、「夜間の運転は控えるように」と言われた。同僚からは、車の損傷はひどいが、私がビンピンしているので、それほどたいした事故には思われなかったが、高速道路上ということが入ると「命があってよかったね」と言ってくれた。

私は運がよかったというへきなのか、よくある事故なのか私にはわからない。ただ、今回の事故は、起こるべきして起きた事故で、私がもっと注意をしてれば防げたものだと思う。そして、幸いなことが重なったので、怪我ひとつなかった。

事故を起こした人は、その恐怖体験から、車に乗るのが恐くなり、運転ができないという場合もあるようだ。私はそういうことは全くない。

私の会社では、東北地区と北海道の営業担当のみはこういう悪条件と常に隣り合っている。こういう部署にいなければ、こんな思いもしなくても済むのにと思うこともある。しかし、雇用されている限りは、そう簡単には行かない。職業としているものが、ことの大小はあっても常に危険があるものも少なくない。それをいってはきりがないのである。雪の多いところで生活する人間はそれなりの知恵と技術を身につけて生活している。

今回の私の事故の教訓は、雪のような悪天候の時はできれば外出しない。ただ、どうしても出ないといけない場合は、夜間(日没以降)は移動しない。高速道路では、後続車からバッシングされようとも、スピードは抑える。この点さえ守っていれば、危険度はかなり低くなるだろう。

降り続く雪を見ながら、今後も悪天候で移動しないといけない私の仕事を思いつつ、今回命拾いしたことを感謝して、一層慎重な運転をと誓った。

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コメント

大変でしたね。
免許のコトなど、まだ積み残しはあるかもしれませんが、とりあえず落ち着かれたようで、何よりです。
いくら気をつけていても避けられない事故はあります。万が一、起こしてしまったときは、クヨクヨせずに、迅速・的確な対処をするしかないですよね。
(わたしにもそのまま返ってくる文言です)

わたしのコトは一旦ブログに記したのですが、掲載を一旦取り消しました。落ち着いたら また書きます。

投稿: かつしこ | 2005年12月13日 (火) 09時33分

 ご無事はわかっているので、続きはあまりドキドキせずに読めました。しかし高速道路でのスリップ、ガードレールへの衝突と、かなり大変なご経験でしたね。本当に御身体がご無事でよかったです。
 もう6年くらい前になるかな~、前の車に替えたばかりの時、夜運転していて、左折を焦って左の側面をガードレールにぶつけたことがありました。凄い音がして、当然クルマのドアとフェンダーが凹みましたが、後で見に行ったらガードレールの方はかすり傷もありませんでした。さすがに丈夫なものですね。

投稿: チェス | 2005年12月13日 (火) 14時35分

いろいろとご心配をお掛けしました。今は、だいぶ精神的にも気持ちは晴れました。自損事故なので相手がいなかっただけ救われた感じです。
ガードレールは相当頑丈なんでしょうね。最近の車は衝撃を吸収するために潰れやすくなっているのかもしれません。ガードレールがかなり破損するような事故なら、ただで済まなかったなのかもと思います。
雪道はノーマルタイヤだと危険です。東京や京都では、スダッドレスタイヤに履き替えることはないと思いますので、積雪のあった時は、運転は控えてくださいね。
そして、私のことを思い出して、安全運転で行きましょう・・・。

投稿: AA | 2005年12月15日 (木) 03時26分

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